練習問題(れんしゅう)31~40の解説です。
プロ棋士や上級者の対局を元にした難かしい問題が多いです。
問題31
2二に角を打ちます。
2四へ逃げると2五金で詰みなので4二へ逃げますが、ここで3一角成。
このあとは玉がどこへ逃げても金を打って一手で詰むことができます。
問題32
持ち駒では詰みませんが、3一の金を銀成と取りながら王手をかけます。
成った銀は取られますが、4一に銀を打ってから手に入れた金で王手をかけ・・・
追っていけば自然に勝てます。
問題33
まずは3一角から。
1二へ逃げた玉の頭に歩を打ちます。
桂馬で取るしかありませんが、そこで3二竜。
合い駒しても、2一銀で詰みです。
図のように銀で受けた場合は同角成か同竜でも大丈夫です。
問題34
まず3二金と打って取らせます。もし取らずに1二へ逃げれば2一銀で詰みです。
ここで2四桂馬がなかなか気づかない大事な一手です。
玉の逃げ場所は2一か2二ですが、2一へ逃げた場合は3二銀と打ちます。
2二へ逃げるので3一銀成らず。桂打ちに対して最初から2二へ逃げられたときも同じように3一銀です。
玉は2一へ逃げます。
ここで3二へ桂馬の成り捨て。同玉と取るしかありません。
4二馬で王手。玉は2一へ戻るか同金と取るかです。
玉が逃げた場合、馬が後ろに下がって金を取りながら王手をかけることができます。
桂馬で合い駒をすれば2二金で詰み。
金で合い駒をされても同馬と取って同玉に、と金で寄って最後は2二金で詰みます。
4二馬を同金で取られた場合も、と金で金を取れば次に2二金で詰みます。
桂馬を打ったときに歩で取られた場合、馬を4一へ動かします。
2一へ逃げられたら3一に銀を打ち、2二に逃げたら2三銀成から3二馬で詰み。
2二へ逃げられたら2三銀打ちから3二馬で詰みです。
桂馬を歩で取らせて2三に空間を作った効果です。
問題35
8三銀成から始めます。
玉が逃げれば、6一飛成で詰みです。
成銀を取られても、桂馬が8二へ成ると詰んでいます。
問題36
7三角成が正解です。
5二へ逃げたときは72竜。
逃げても4二竜で詰んでいます。
最初に5三へ逃げられたら、6二馬で詰みです。
問題37
王手をかけることができるのが竜だけなので、迷わずに2二竜から。
ですが詰みがあるかないかわからない実戦では難しいかもしれません。
3四に桂馬。逃げれば銀打ちで詰みなので同香と取ります。
3一銀。これも同玉と取るしかありません。
ここで銀が二枚あるので銀を打ちたくなるかもしれませんが、一枚だけある歩で王手をかけます。
2二へ逃げたところに3一銀。
先に歩を使ったおかげで銀が残っているので、ぴったり詰むことができました。
問題38
3四銀か金か迷いますが、金が正解。
ここで1六香が大事です。合い駒をするしかありませんが・・・
銀を打たれて自分の駒が邪魔で動くことができず詰みました。
問題39
2三に金を打ちます。
4三に桂馬。
飛車で取られたら3二金打ちで詰みます。
飛車で取らず玉が逃げても、5一へ金を打てば玉は動くことができません。
問題40
問題39の一手前から違うふうに進んだ局面です。問題39で使った桂馬はここでは使いません。
まずは2三金。
同角と取られますが、同歩成と取り返します。
同玉と取られるので4一から角で王手。もし1三へ逃げれば1五の歩を香車で取って詰みますが・・・
合い駒をされても同角成と取り・・・
2三に金を打って詰みです。